完成してから、の前に壊れた

ノートパソコンで作業する手元の水彩画風イメージ

AIに聞きながら更新していた

私のAI環境は、Claude Code、ChatGPT、Genspark。
Geminiはスケジュール管理に使い、CopilotはExcelで使っています。

年齢の割には、幅広く触っている方だと思います。

このサイトをリニューアルするきっかけもAIでした。

かなり放置していた古いWordPressを、Claude Codeに相談しながら更新していました。
何段階も更新する必要があったので、用心しながら進めます。

画面をスクショする。
Claude Codeに確認する。
更新して大丈夫、という回答を受ける。
更新ボタンを押す。

すると、サイトの表示が消えました。

消えた

え?
どういうこと?

消えた。
元に戻せない。

マジか。

こういうとき、AIは決まって、後から正しいことを言うんですよ。

「元に戻らないと、ここに書いてありました」
「申し訳ございません」

確認したよね。
大丈夫って言ったよね。

と言いたいところですが、時すでに遅し。

途方に暮れました。
5分くらい。

きたか、と思った

予定とは違いました。
けれど、想定外というほどでもありません。

あり得るとは思っていたからです。
ただ、壊れた画面を実際に見ると、それなりに衝撃はあります。

マジか。
それから、きたか、とも思いました。

画面が消えた瞬間に、タロットの「神の家」が浮かびました。

神の家は、崩壊だけのカードではありません。

衝撃はあります。思っていた形が壊れる。予定していた順番が使えなくなる。

でも、それは終わりというより、アップグレードの途中で起きる揺れ。
古い形から出る。出ざるを得なくなる。

そういうカードです。

もちろん、実際にサイトが消えたら困ります。
困りますよ。

でも、どこかで、これで動くしかなくなったな、と思っていました。

昔は、少しずつ作っていた

私がはじめて自分のホームページを立ち上げたのは、20年近く前のことです。

ヘッダーやフッター、メニューといった土台は業者に作ってもらい、中身のページは自分で作っていました。
バナーなどの画像も、必要になるたびに依頼する。
そんなスタイルです。

ページを作る。
文章を入れる。
画像を差し替える。
メニューを増やす。

その作業が楽しくて、かなり没頭していました。

だから、「完成してからオープンする」という発想は、そのころの私にはあまりなかったと思います。

作りながら出す。直しながら育てる。

そういう感じでした。

今は、土台まで作れる

当時は人に頼むしかなかった土台まで、今は自分で作れる時代になりました。

作り方を教えてくれるオンライン講座があって、しかも1冊の本ほどの金額。
バナーはCanvaで作れる。
このサイトの画像は、ChatGPTが写真を水彩画にしてくれました。

作る側に回れる人は、確実に増えたと思います。

ただ、サイトをまるごと入れ替える段取りそのものは、自分でやった経験がありません。

思い出すのは、前回のことでした。

前回の大きなリニューアルは、デザイナーさんに依頼しました。
そこでプロの作法を少しだけ見ることができました。

新しいページが全部揃ってから、一気に入れ替える。

なるほど、そうするものなのか。

だから今回も、まず全部作って、完成してから入れ替えようと思っていました。

ちょうどその矢先に起きたのが、サイトの崩壊。

完成してから、と思っていた

「完成してから」は、サイトづくりだけの話ではありません。

学んできたことを人に伝える。
新しいサービスを提供する。
発信を始める。
プロフィールを書き換える。
これからの仕事のスタイルを見直す。

そういう場面でも、よく出てくる言葉です。

もう少し知識が増えてから。
形が整ってから。
肩書きが決まってから。
自信が持てるようになってから。

大切に扱いたいことほど、出すタイミングは慎重になります。

今回のサイトも、そうでした。

前回のリニューアルで見たプロの作法にならって、全部揃えてから入れ替える。
それは自然な段取りでした。

でも、先に壊れました。

完成を待つ余地も、消えました。

さて、今回はどうしよう

壊れた以上、出すしかありません。

今あるもので出す。
足りないところを抱えたまま、手を動かす。
その場で決めて、その場で進める。

予定していたやり方とは違います。

でも、昔の自分は、たぶんそうしていました。
作りながら出して、直しながら育てていた。

いつの間にか、完成してから出すものだと思うようになっていたのかもしれません。

もちろん、それが悪いわけではありません。
プロに頼むなら、段取りは大事です。
仕事には締め切り意識が必須です。

でも、今回は動かしながら作ってもいいのかもしれない。

崩れたところから始まった

壊れたのは、サイトの表示だけではありません。

全部揃えてから入れ替える、という順番も崩れました。
完成してから出す、という安心も崩れました。

自然に起きた崩壊なのか。自分で選んだ崩壊なのか。

その境目は、今もはっきりしません。

けれど、最後に更新ボタンを押したのは自分です。

完成してから出すつもりでした。
でも、先に壊れました。

なら、崩れたところから始めるしかない。

きれいな始まり方ではありません。
でも、今の私にはこちらの方が合っている気もします。

整ってから出すつもりだったものが、整う前に外へ出ることもある。

サイトだけではなく、仕事でも、発信でも、暮らし方でも、たぶん似たようなことはあります。

準備不足というより、順番が変わっただけ。

そのくらいに考えると、少し動きやすくなるのかもしれません。

神の家。

あの日の画面は、たぶんそういう顔をしていました。