結婚生活がうまくいっている夫婦と、そうでない夫婦にはどのような違いがあるのでしょうか、振り返るべきポイントを見ていきましょう。うまくいかない…そう感じているときは、何が原因なのか、どこに問題があるのか、わからなくなって、足がかかりを失ってしまっている状態に陥っている場合がほとんどです。
そんな時は、解決しようと焦るよりも、まず自分自身の今を振り返って見つめ直す方が、周囲も、自分自身もクリアに見えてきます。
「結婚の目的」を共有することが大切
結婚の目的が共有できていないと、夫婦の方向性がずれてしまいます。もちろん、方向性がずれてしまえば、お互いにすれ違うことになる。では、どうして目的の共有ができないのでしょうか?
うまくいかないと感じたら…自分の価値観に気づこう
それは、自分の価値観・相手の価値観をお互いが理解していないことから起こります。
価値観とは「その人が何を大切にしているか」その判断基準となっているものです。価値観を知ることで、お互いが結婚にどのような目的を設定しているかがわかるようになります。
例えば私個人の場合、子どもの頃から大切にしてきたこと、好きなこと、つい言葉に出していることは「笑顔」です。
笑顔が心を和ませてくれる。
知らない人であってもその笑顔を見ると心が満たされる。自分も他者も笑顔になることを選択しよう。笑顔にならないことはやめよう。そのような判断基準をもっています。
結婚においては、この大きな価値観の一致が重要です。全てが一緒ではないけれど、軸が同じだから惹かれ合う。
「笑顔」という軸があり、では笑顔になるためにどうすればいいか?という手段にも価値観が及びます。軸以外の価値観は、年齢や環境などによって移り変わる、流動的なものがあります。
たくさんの価値観を自分がもっているように、パートナーも軸となる価値観と流動的な価値観があります。そのひとつひとつを自分自身で把握できている人は多くないでしょう。
結婚生活において「相手の価値観に対しても敏感」になること
重要なポイントは
「相手の価値観を自分の思い込みによって決めていないか?」
と疑う必要があるということです。この確認作業を怠っていると、ふたりが結婚した目的が曖昧になり、同じ歩調で並んで歩んでいくことができなくなるのです。
そんなに難しく考えなくても、なんとなく仲良く円満に暮らしているご夫婦もたくさんいらっしゃいます。しかし、うまくいかない、と感じる人は修正できるチャンスと捉えてみてはいかがでしょう。
無意識にコントロールしようとしていませんか?
イメージしてみてください。
言うことをきかせようと、頭ごなしに押さえつけてくる先生がいたとします。あなたはそんな先生を信頼できますか?できませんよね。それは夫婦関係についても同じです。
うまくいかない…と焦った時こそ、自分の「弱み」を見つめよう
もしあなたが自分の弱みを人に見せられないタイプだとしたら、無意識に相手をコントロールしようとしていないか自分に問いかけてみてください。弱みを見せたくないというのは、男性に多い意見かもしれませんね。
誰にだって苦手なことはあり、弱い部分があります。
家族にその弱い部分を素直に表現できると、家庭が居心地の良い場所になります。
でも、例えば家族というチームで、自分の役割(親・夫・妻)が弱みを見せてはいけないと言っているように感じる人がいたとします。
母親だから、妻だから、家事をするのは当たり前。料理が苦手なんて言ってはいけない。心の底から「嫌い」なのに無理してがんばっている。そしてある日突然「もう嫌だ!」と爆発する。
相手を尊重すること・素直になること
もし、きちんとパートナーに素直に告白することができたら、「じゃあボクが担当するよ」とすんなり交代してくれるかもしれない。または他のアイディアが浮かび、解決できるかもしれない。
ガマンしていたり無理しているときには、相手のできていないところばかりに意識が向いてしまいます。
私はこんなにガマンしているのにあなたは・・・。と、怒りの感情が芽生えます。
夫だから父親だから、どんなに嫌な仕事でもガマンして懸命に仕事をしている。ある日片付いていない部屋に入るとイライラが爆発する。
オレは嫌な思いをしてもガマンして仕事しているのに1 日家にいて何していたんだ!
妻がその日家事と子育てに追われていたことなど想像もできない。怒りの感情は、互いに助け合い補い合う関係ではなく、主従の関係を生み出します。いいから言う通りにしなさい、と…。
結婚生活に必要な「謙虚な気持ち」を忘れないこと
ここまできてしまうとケンカが絶えない状態になりかねません。
言わなくてもわかって欲しいと期待することほど、きちんと伝え合い、謙虚な気持ちで受けとめることが大切です。
心の中でこっそり期待していることは、思い切って口に出してあげたほうが良いのです。自分のためにも相手のためにも。
今の心のエネルギーはどのくらい?
エネルギーが不足すると、仕事や家事、子育てへのやる気が失われてしまいます。人生そのものをイキイキと楽しむことが難しくなってしまいます。カラカラになった心は、パートナーへ愛のエネルギーを送ることができません。
愛のエネルギーが不足すると、夫婦ふたりの間にネガティブな空気感が生まれます。そうしてまた心がカラカラに乾燥してしまい、パートナーへの愛情が不足してしまう。こうして悪循環に陥ってしまいます。
心のサインに気づこう
自分の心をひとつのグラスに例えたとき、喜びや幸福感、安心感などのポジティブな感情で溢れていると、自分が自分らしくいられる。けれど、愛のエネルギーが注がれずカラカラの状態のグラスでは、いずれグラスは割れてしまう。だから身近な人やモノからエネルギーを補おうとする。「認めて欲しい」という欲求が強まるのがそのサイン。
夫婦という関係性、親や妻・夫という役割に縛られてしまうと、ふたりの心地よい距離感を見失います。なんとかしようと、もがけばもがくほど、どんどん心が離れてしまう。例えば、夫婦関係を良くしようとあらゆる本を読み、セミナーに参加し勉強をする。すると新しい考え方、新しい視点、知識、初めて知る世界観に触れ、「そうだったのか!」と感動する。
自分自身を愛そう 相手に求める前に
相手をコントロールすることはできないから、期待通りの答えがかえらないことに不満を抱く。人の心を変えることはできないと、頭ではわかっているのに…。だから、大切なのはまずはあなたがあなた自身を愛してあげること。
思い出してみて。公園で遊ぶあなたを優しく見守るお父さんの顔を見たとき、ポカポカと包まれるような温かい気持ちになったことを。
思い出してみて。初めてパートナーと心が通いあったとき、本当の幸せとは何かわかるくらい心が満たされたことを。
あなたはたくさんの人に愛されて生きてきた。あなたの心は愛で満たされてきた。だから、今度はあなたの愛で、あなたの心を満たしてあげて。そうすれば、あなたのグラスから溢れた愛が、今度はあなたの大切なパートナーを、あなたの大切なお子さんを、満たしていきます。
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